主な登場人物・明智小五郎
・伊志田家の人々(鉄造、長女の綾子、長男の一郎、義母の君代、末っ子の駒子)
・その他小林少年や警部
あらすじ戦災で荒れ果てた東京の麻布K町の廃墟のような西洋館に、奇人資産家として有名な伊志田鉄造氏一家が住んでいた。
美青年一郎の不吉な予言に始まり、屋敷に巣食う悪魔が伊志田家の人々に襲いかかる。
一郎の依頼で名探偵・明智小五郎と助手の小林少年が伊志田家に潜む悪魔と隠された秘密にせまる。しかし、義母の君代や妹の駒子が殺害されてしまう。そして、姉綾子の奇怪な行動と謎の失踪。
深まる答えの見えない謎の罠に、明智小五郎も囚われてゆく。
ネタばれ自己満足感想一郎!!!!!一郎!!!!!!!!!!!!
一郎に惚れました(´;ω;`)
乱歩作品で初めて長めの明智小五郎が出るのを読んだんですが、一郎が魅力的すぎて明智がかすみました。乱歩の美少年がたまりません!!
まず、設定が女のように美しい二十歳あたりの青年って!!
そしてそして、明智の言葉がたまりませんね!!
「不思議な少年だ。胸の中に冷たい美しい炎が燃えている感じだ。その炎が瞳に写って、あんなに美しく輝いているのだ。」他にも、
類いまれなる美貌と、陰火のように押し殺された情熱乱歩の美少年描写半端ない!!神!!
同じ日本語なのに、何故こうも美しく感じるのでしょうか?
そして、一郎どんだけ??!笑
一郎が可憐過ぎて困るーーーvvv そして明智も一郎にハマりすぎ!!
途中までは一郎に好きなだけ盛り上がり、明智に嫉妬までしていたけれど、物語が進むにつれて、犯人が最もそうであって欲しくない人のような気がして、ページをめくるのが辛かった。
そして、明智が淡々と語り続ける。
「まったく光を持たない星。いわば邪悪の星だね。ぼくは心のうちでこの事件の犯人を暗黒星と名付けていたよ。」そして、一郎の一言でとうとう涙が出た。
「皆さん、僕は悪魔の子なんだ。」一郎の出生、歩んできた復讐のための人生。
一郎の全てが悲しすぎて、そして全てが愛しすぎる。
泣きたかったろうに。自由な未来を描きたかったろうに。
きっと一郎は、優しく、純粋すぎたのだ。
初めての明智シリーズが、暗黒星となったのは良かったのか否か。
今後明智シリーズで、一郎以上に好きになるキャラが登場するのか早くも不安である。